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 台湾の街角から

菜の花の畑を力走するサトウキビ列車―雲林県虎尾鎮

2006.2執筆記事

美しい菜の花畑の中をのんびりと走るサトウキビ列車。かつて、台湾の中南部には網の目のように製糖鉄道の線路が張り巡らされていました。広大な平野には見渡すかぎりのサトウキビ畑が広がり、その間を抜けるかのように、小さな貨物列車が走っていました。古くはオランダ統治時代にもたらされたとされている製糖産業。その後、日本統治時代に各設備が整備され、飛躍的な発展を遂げました。戦後も台湾経済を支える産業として君臨し、1960年代に最盛期を迎えています。しかし、砂糖の価格暴落と国際競争力の低下で、1980年頃から徐々に衰退し、製糖工場は次々と閉鎖されていきました。そして、現在、鉄道によるサトウキビの運搬は雲林県の虎尾糖廠を残すのみとなり、それも今期の搬送で幕を閉じます。その最後の力走に、今、数多くの鉄道ファンたちが駆けつけています。


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