豊かに水をたたえる姉妹潭
2006.6執筆記事
姉妹潭は阿里山森林遊楽区内にある小さな二つの沼。鬱蒼と生い茂った森の中で静かに水をたたえています。大小二つの湖が近接している様子が二人の姉妹のようだということで、この名前が付けられました。樹木の中に、深緑色の湖がたたずむ姿は、なんとも言えない神秘的な風景です。美しいばかりでなく、かつてこの付近に住んでいた姉妹がこの池のほとりで自らの命を絶ったという悲しい伝説も残っています。姉潭にはヒノキで造られた赤い屋根の相思亭がありましたが、これは最近、ツオウ族の伝統的な建築スタイルに建て替えられました。ちなみにもっとも美しい眺めとなるのは5月〜7月くらいで、特に早朝などは朝霧もかかって非常に幻想的な雰囲気となります。森林遊楽区管理処が整備した散策コースの中にあるので、通りすぎていってしまいそうですが、ぜひ立ち止まって記念撮影を楽しみたいものです。
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