精緻を極める彫刻を鑑賞する 三峡祖師廟
2006.9執筆記事
ここは台北県の三峡鎮にある名刹で、殿宇に施された精緻な彫刻で知られています。開基は1769年と長い歴史を誇るこの廟ですが、地震や戦災により幾度かの修復が行われてきました。そして、最後の修復が始まったのが戦後間もない1947年。この土地が生んだ名画家である李梅樹氏が「ここを芸術の殿堂にしよう」という構想を立て、修復工事が始まりました。そのイメージがとにかく壮大だったこともあり、工事は60年近く経った現在も進行中なのだそうです。西洋画の素養がある李梅樹氏自身による石柱や石壁の彫刻は独特で、それだけでも一見の価値があります。廟内では李梅樹氏の娘婿に当たる方が日本語でボランティアガイドをしているので、日本語で名解説に触れることもできます。ぜひ、三峡の郷土史に触れてみましょう。廟の前には数多くの屋台が出ていますので、食べ歩きも可能です。台北からの手頃な日帰りコースです。
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