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馬祖島で楽しむ建築散策

「台湾の街角から」 2008年9月掲載

中国大陸に近い馬祖列島は台湾とは全く異なった文化を有していることで知られています。建築物に関しても台湾本島や金門島とは異なった独自のスタイルを誇っています。馬祖に残る伝統建築の最も顕著な特色は、花崗岩を用材にしていること。それぞれの部屋は正方形で、ちょうど印鑑のような形をしています。また、海賊が多かった時代、その侵入を防ぐため、家屋の窓は高いところに設けられ、サイズも小さくなりました。さらに、屋根瓦は石を置いて固定するだけで、泥やセメントで固めることはありません。馬祖を訪れると、こういった石造りの家屋を随所に見ることができますが、とりわけ多く残っているのは北竿島の芹壁集落です。ここは入り江を囲むように家並みが続き、山腹に美しい家屋が並びます。最近は観光客の受け入れも始まっており、民宿やカフェ、ギャラリーなどもオープンしています。


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