水道をテーマとした個性派博物館―自来水博物館
「台湾の街角から」 2008年9月掲載
台北市の南部に位置する公館地区は、国立台湾大学を中心に開けた文教エリア。ここはそんな中にある個性派博物館です。日本統治時代に設けられた水源地を「自来水文化園区」として整備したもので、博物館はその一部となっています。「自来水」とは中国語で水道施設、もしくは水道水を意味する言葉です。ここでは生活用水についての展示を行っていますが、一番の見どころは1908(明治41)年に造営された旧ポンプ室。半円状に広がった建物には列柱が並び、美しい景観を誇っています。館内にはかつてのポンプやモーターなどが展示されており、興味が尽きません。この博物館の裏手には緑豊かな丘が広がっており、散策歩道が整備されています。坂道や石段が続くので、暑さの厳しい日中は避け、早朝か夕方に訪れるのがおすすめです。
[台北市思源路1号、02-8733-5678、9:00〜18:00(夏期は〜20:00)、月曜休館]
前のページ 建築美を堪能する―国立台湾博物館 |
コンテンツのトップ |
次のページ 山腹に位置する古寺を訪ねる−開山凌雲寺 |