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阿里山の森林歩道

「台湾の街角から」 2003年12月掲載記事

阿里山観光のメインであるご来光を見物したら、帰路は鉄道は利用せずに、のんびりと森林浴を楽しみながら歩いて帰ってみましょう。全行程は1時間あまり。台湾でしか体験できない森林浴体験です。祝山駅から線路沿いに坂道を下っていくと、途中で「観日歩道」と記された看板が見られます。ここからが森林遊楽歩道です。この歩道は整備が行き届いており、脇には電灯も設置されていて、日の出前に祝山へ向かう人々への配慮もなされています。道中はヒノキや杉などの木立に囲まれた静寂の世界が広がっており、耳を澄ませば、小鳥のさえずりが絶えず聞こえてきます。高い樹木の下にはシダ植物や苔が生えており、地面はまるで緑の絨毯を敷き詰めたようです。差し込んだ木漏れ陽も美しく、その眺めは強く心に刻まれるはずです。ほとんどの人たちは鉄道を利用して帰ってしまうので、この歩道はとっておきの穴場といえるでしょう。


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