廃トンネルを利用したサイクリングロード

「台湾の街角から」　2009年1月掲載

台湾の東北部。福隆駅に近いこの場所は台湾山脈の東北端に位置します。鉄道はこの山並みを長いトンネルで抜けていますが、今、旧隧道を利用したサイクリングロードが話題を集めています。これは廃線跡を転用したもので、昨年夏にオープン。トンネル内には照明としてレトロなランプが用いられ、雰囲気満点です。避難所には鉄道の走行音が流れています。複線式の新隧道が開通して以来、20年あまり封鎖されていたこのトンネルですが、今や立派なサイクリングロードとして蘇っています。旧隧道は全長2167メートル。トンネルを抜けると、太平洋の絶景が楽しめます。片道の所要時間は20分程度。海上には亀山島も見られます。福隆駅にはレンタサイクルもあり、コースは駅から往復9キロの距離になります。親子連れやカップルに人気が高い散策ルートです。