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山間の秘湯に日本情緒を訪ねる−紅葉温泉

「台湾の街角から」 2009年2月掲載

花蓮県の南部には瑞穂温泉、紅葉温泉、安通温泉と、三箇所に温泉が沸いています。ここ紅葉温泉はその中で最も秘湯ムードが感じられる出湯です。瑞穂温泉に隣接していますが、瑞穂の市街地に近い瑞穂温泉は「外温泉」、山に近い紅葉温泉は「内温泉」と呼ばれています。この温泉は湯温が約47度で、泉質は弱アルカリ性の炭酸水素ナトリウム泉。無色透明で、飲用も可能です。ここは日本統治時代に警察の保養所が設けられ、当時の建物が現役となっています。戦後は民間の手に渡り、現在は紅葉温泉旅社を名乗っています。館内にはタタミ敷きの部屋もあり、旅社全体が昔懐かしい雰囲気に包まれています。青空と周囲の緑に映えた赤い屋根が、なんとも言えない情緒を醸し出しています。


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