※この「台湾の街角から」は掲載時の内容を保存しているもので、現在の状況とは異なる場合があります

logo
 サイト内検索

検索オプション
 メインメニュー
 台湾の街角から

烏山頭水庫を訪ねる

「台湾の街角から」 2009年4月掲載

台南県にある烏山頭水庫(ダム)は台湾南部の大平原を沃野に変えたことで知られています。竣工時は日本最大のもので、その規模は愛知用水の2倍と言われていました。水路の総延長は1万6千キロに及び、潅漑面積は15万ヘクタールと言われています。このダムを設計したのは石川県出身の八田與一技師。現在は周囲一帯が景勝地として整備されており、多くの行楽客で賑わっています。ここは台南県の六甲郷と官田郷の境にあり、俯瞰すると水域が複雑に曲がりくねっており、まるで珊瑚のように見えます。これにちなんで「珊瑚潭」という名でも呼ばれるようになりました。ゲートから右手のほうに進んでいくと、八田技師紀念室があります。ここは小さいながらも充実した展示物があり、日本語のビデオも用意されています。裏手には放水口がありますが、機械室で稼働しているモーターは戦前のものが今もなお、現役です。


前のページ
白亜の駅舎が迎えてくれる町―二水
コンテンツのトップ 次のページ
総ヒノキ造りの湯圍風呂―礁渓温泉
Copyright © 2000-2011 片倉 佳史 KATAKURA Yoshifumi All Rights Reserved.台湾特捜百貨店