台湾を代表する酒どころ―埔里
「台湾の街角から」 2009年7月掲載
台湾の中部、南投県に位置する埔里(ほり)は知る人ぞ知る酒どころ。古くから水のきれいな土地として知られ、日本統治時代は製紙業が地場産業となっていました。ここには戦前に設けられた製酒工場が今も操業を続けています。特産品となっているのは紹興酒で、台湾のみならず、世界的な知名度を誇っています。厳選されたもち米と麦、そして、清らかな水によって醸造されます。この工場では従来の製法に独自の改良を加えています。酒瓶に密閉してから出荷されるまでは30ヶ月以上熟成させると言われ、中には5年以上寝かせたものもあると言います。ここは1999年の台湾中部大震災で壊滅的な被害を受けましたが、現在は見事に復活。工場だけでなく、物産の即売場も併設されており、終日多くの行楽客で賑わっています(南投県埔里鎮中山路二段219号、049-298-4006)
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