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歴史建築の趣に満ちた台北故事館

「台湾の街角から」 2009年9月掲載

ここはまるでおとぎ話の中から飛び出してきたような建物です。もともとは茶商 富豪としてしられた陳朝駿の別邸として建てられた建造物で、現在は台北故事館 という名の郷土資料館になっています。外観、内観ともに上品なセンスでまとめられており、上流階級の社交場として機能していた頃の名残が感じられます。外観は英国の雰囲気を色濃く漂わせたハーフティンバー構造で、2階の外壁に梁を出して、デザインの一部としているのが特色です。竣工は1914(大正3)年。建物の前には中山北路が走り、自動車が休むことなく行き交いますが、この空間だけはまるで別世界のように、閑静な雰囲気に包まれています。館内には古地図や常設パネルの展示のほか、ビデオ上映会などが随時行われています。台北市立美術館の隣りにあるので、これと組み合わせた芸術探索が楽しんでみてはいかがでしょうか。


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