海が眺められる露天風呂―舊金山総督温泉
「台湾の街角から」 2004年1月掲載記事
金山は台北からはバスに揺られて一時間あまりの田舎町。都会の喧噪とは全く無縁の素朴な情緒が魅力的です。この辺りは台湾でも指折りの温泉地帯で、金山の付近には四種類の温泉が沸いていると言われています。町の中にはいくつもの公共浴場があり、無料の温泉浴も楽しめます。そして、最近、この金山温泉で注目を集めているのが「舊金山總督温泉」と呼ばれる温泉浴場です。ここは海と山が眺められる露天風呂が自慢で、豊かな自然を愛でながら、心身ともにリラックスすることができます。日本時代から浴場施設があったというこの温泉の泉質は酸性硫黄塩泉。海水が混じっているため、舐めると塩っぽさが感じられます。この湯は消炎殺菌と美肌効果があると言われ、湯上がり後は驚くほど肌がしっとりとしていて爽快です。金山の街からは一五分ほど歩きますが、海原を眺めながらの温泉浴はいかがでしょうか。
舊金山總督温泉(台北県金山郷豊漁村民生路196号02-2408-2628露天風呂一人300元)
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