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猫空で楽しむ台湾茶の香り

『な〜るほど・ザ・台湾』台北風まかせ 2007年8月号掲載


 台北に最も近い景勝地。そして、本場の台湾茶が楽しめる魅惑のスポット。これまでの猫空は、正直なところ、ちょっぴり不便な行楽地だったが、7月4日にロープウェーが開業。アクセスがぐっと便利になった。今や多くの人々に注目されるエリアとなっている。 

 ここは台北市文山区にあり、市街地の南方に位置している。ゲートとなるのは MRT木柵線の動物園駅で、ここから徒歩3分のところにロープウェーの乗り場がある。終点猫空までの所要時間は約20分。フランス製のゴンドラからは見事なまでに繁茂した植物群が見下ろせる。標高の高い地点を走るので、ささやかながら空中散歩の気分が楽しめる。ゴンドラは8人乗りだが、次から次へとやってくるので、やり過ごし
てゴンドラを独占することも可能だ。

 猫空駅の先には細い道路が見える。これが猫空地区のメインルートだ。オープンテラスのカフェや茶芸館はこの道路に沿って点在している。いずれも見晴らしが良く、そよ風が心地よい。特に夜景は素晴らしく、台北の街灯りはもちろん、台北101が夜空にアクセントを付けている。カメラ好きならずとも撮影欲をかき立てられる構図だ。

 猫空地区はのんびりと歩くのがおすすめだが、約20分間隔で巡回バスも走っている。正直なところ、残暑の厳しいこの時期は巡回バスを利用するのが賢明。距離はそれほどでもないが、とにかく暑いので体力は温存しておきたい。日射病の危険もあるので無理は禁物だ。もし、どうしても歩き回りたいということであれば、早朝か夕方に訪れるようにしよう。 

 茶芸館ではぜひ鉄観音茶をオーダーしたい。文山区は包種茶の産地として知られているが、ここでおすすめを尋ねてみると決まって返ってくるのが鉄観音茶なのだ。残念ながら、ここ数年、茶葉の生産量は減少傾向にあるという。それでも最近は茶葉料理を出すところが増えている。そのほか、豆腐料理を看板にする店や、デザートに茶葉ゼリーを出す店もある。最近は茶芸館に混じって屋外カフェも増えているので、好みに合わせて店を選ぼう。

ロープウェーの開業でブレイク必至と言われている猫空。そよ風を浴びながら、台湾茶の香りにひたってみるのはいかが?

 

※交通機関や宿泊先の情報は「な〜るほど台湾」に掲載時のものです。現在とは異なります。

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