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台湾原住民族資料の宝庫

台湾原住民族図書資訊中心
(台湾大学構内)

『な〜るほど・ザ・台湾』台湾風まかせ 2007年5月号掲載

 国立台湾大学は言わずと知れた名門校だ。1928年の創設以来、優秀な人材を輩出してきた台湾を代表する学舎である。終戦までは台北帝国大学を名乗り、当時からアジア屈指の研究機関となっていた。現在、学生数は2万人を超え、文学部や理学部、社会科学、工学部、農学部、医学部などの学部を擁する総合大学となっている。

 キャンパスはとても広く、緑が豊かなこともあって、公園のような雰囲気が漂っている。正門からは大王椰子の並木道が続いているのでこれをまっすぐに進んでいこう。都会の中のオアシスだけあって、週末にもなれば、家族連れなどで賑わう。その中には外国人の姿を見かけることもあり、日本統治時代に建てられた建造物を訪ねて回る建築好きも少なくない。

 この並木道の突き当たりにあるのが図書館だ。ここには「台湾資料コーナー」が設けられ、台湾に関する様々な資料が揃っている。中には日本統治時代の文献や統計資料などもあり、雑誌なども充実している。

 図書館の脇に設けられた台湾原住民族図書資訊中心にもぜひ足を運んでみよう。ここは政府行政院原住民族委員会が設けた資料室で、原住民族の文化に関しては、台湾でも指おりの蔵書数を誇る。収蔵されているのは日本統治時代の文献ばかりでなく、現代における原住民族社会の統計や調査資料、論文など。また、映像資料なども充実している。日本統治時代の統計や書籍は複製本が開架式で閲覧可能となっている。

 建物も新しく、快適な読書空間となっているほか、外国人の利用も歓迎してくれるという。また、日本語のできるスタッフもいるのもありがたいところ。調べ物がある際には相談に乗ってもらおう。このほか、台湾大学の旧図書館は現在、校史館となっており、自由に見学ができる。こちらにも足を運んでみよう。

台湾原住民族図書資訊中心
台北市大安区羅斯福路4段1号国立台湾大学構内


02−3366−3776
8:00−18:00(土日は9:00−17:00)
国定祝日と毎月最終週の水曜日休館
http://www.tiprc.org.tw/
http://www.lib.ntu.edu.tw/(台湾大学図書館)

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