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夏は東部 −−豊年祭でにぎわう村々

『な〜るほど・ザ・台湾』観光最新情報 2008年8月号掲載

本格的な夏の到来とともに、「台湾原住民」の豊年祭の季節が始まる。
台湾東部の花蓮県や台東県では、集落ごとなどで祭りが相次ぐのだ。
神聖な祭りながら観光客が訪れる祭りも多く、東部はさらに熱くなる!

「台湾原住民」らの豊年祭は7月から8月にかけて行われる。集落ごとに催されるのが一般的で、各集落にとっては年に一度の待ち遠しい祭典だ。日本統治時代は高砂族と呼ばれ、いまは台湾原住民とされる台湾の先住民らは、政府の認定によれば12族。それぞれが独自の文化をもっている。

 豊年祭は1年の収穫に感謝し、来年の加護を祈ること目的としている。しかし、豊年祭の意義はそれだけにとどまらない。都市部へ出て行った若者たちが故郷に戻る重要な機会でもある。つまり、伝統文化と部族精神の継承をも含んだ一大祭典が豊年祭なのだ。当然ながら、民族衣装に身を包んだ、その歌と踊りのテンションは高い。

観光客がこれらの祭りを訪ねるにはどうしたらいいのか。

交通の利便性から言いうなら、最もアクセスしやすいのは花蓮県と台東県の海岸部に住んでいるアミ族の豊年祭だと思う。アミ族は歌と踊りで知られる人々で、美しい衣装と透きとおるような歌声が印象深い。彼らが「ミリスィン」と呼ぶ豊年祭は、伝統的には集落ごとのものだが、ここ数年は「連合祭典」も催されている。これは花蓮県や国家風景区が主催するもので、観光客が訪れやすいよう週末を中心に開かれ、会場もバスなどでアクセスできるところとなっている。日程などの情報はウェブサイトで入手できる。

連合祭典は観光客へのアピールが第一とあって、とにかく盛大だ。ショーアップされてしまうのは仕方ないが、やはり情報が得やすいのはありがたい。なお、アミ族の豊年祭は、7月初旬に台東南部を皮切りとして、徐々に北上するように各集落で開催され、8月末に花蓮市で終わる。

 

 

 

●情報入手と問い合わせ先

交通部観光局
http://www.taiwan.net.tw/

花蓮県政府
http://www.hl.gov.tw/

台東県政府
http://www.taitung.gov.tw/

東部海岸国家風景区
http://www.eastcoast-nsa.gov.tw/

 

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