雲海も美しい阿里山のご来光　祝山

2006.11執筆記事

サクラや鉄道、森林浴など、阿里山の魅力はとても語り尽くせるものではありませんが、やはり最も多くの人々を感動させているものと言えば、祝山から拝む御来光でしょう。これは言わずと知れた阿里山観光のメインです。ただし、ご来光は天候に左右されてしまうもの。天気に恵まれないと失望してしまうのではという声が少なくありません。確かに、少しでも雲がかかってしまうと、ご来光そのものは残念な結果に終わってしまうのですが、実は、祝山は雲海の美しさでも知られています。今回はそんな絶景をご紹介しましょう。雄大な眺めを前に日の出を待っていると、山際がオレンジ色に変わってきます。夜空を覆っていた雲も、徐々に色合いが変わってきます。そして、太陽の光が強くなるにつれ、空全体が赤く染まります。その美しさには言葉を奪われてしまうはずです。晴天時のご来光とは異なり、雲海の美は比較的長く続きますので、しばらくはその場所にたたずんで絶景を楽しみたいものです。この時期はすでに結構な寒さになっている阿里山ですが、一見の価値はあります。