終着駅のたたずまいに触れる−菁桐駅
「台湾の街角から」 2008年10月掲載
魅惑のローカル線として知られる平渓線。その終着駅がここ菁桐駅です。日本統治時代に建てられた 木造駅舎が現役で、昔懐かしい情緒を求めにやってきた行楽客で賑わいます。平渓線はかつて石炭の 運搬を目的に整備された産業鉄道で、菁桐駅周辺にも数多くの炭坑がありました。現在、駅構内には 選炭用のホッパーが残っているほか、付近には工員宿舎だった木造家屋やトロッコの跡などが残って います。週末は意外なほどに込みあいますが、平日はいたって普通の小駅です。少なくとも一時間く らいは時間をとり、そぞろ歩きを楽しんでみたいものです。なお、ここからは豆腐で有名な深坑を経 由して、MRT木柵線木柵駅まで台北客運のバスが出ています。行きか帰りに豆腐料理を味わってみ るのはいかがでしょう。
前のページ 台湾の考古学に触れる文化空間―十三行博物館 |
コンテンツのトップ |
次のページ 海上にできる歩道を歩く―浅水歩道(澎湖) |