魅惑の離島を旅する―蘭嶼の旅
「台湾の街角から」 2004年5月掲載記事
蘭嶼はかつて紅頭嶼(こうとうしょ)と呼ばれた島です。ゴツゴツとした岩に囲まれた島で、周囲は約37キロ。海岸沿いに道路が走り、奇岩怪石を眺めながらの旅が楽しめます。この島は独特な景観と風俗で古くから知られてきました。住民であるタウ族の人々は、昔ながらの伝統を守って暮らしており、島内随所で先祖伝来のデザインが施された建物を見かけます。島の周囲は美しい海に囲まれており、潮の流れが速いため、やや深い色合いをしているのが特色となっています。写真はタウ族の人々がトビウオ漁の際に用いる船で「タタラ」と呼ばれています。トビウオ漁は人々にとって、もっとも重要な祭事の一つであり、神聖な儀式でもあります。漁はすべて共同作業で、男性だけで行われます。
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