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老駅舎と特急・自強号―新竹駅

「台湾の街角から」 2004年4月掲載記事

新竹までは台北から鉄道で一時間あまり。ここは台湾北西部の要として清国統治時代から発展してきた町ですが、現在は台湾を代表する産業都市の一つとなっています。車窓に外資系企業の大きな看板が目立ってくると列車は新竹に到着します。旅人を迎えてくれるのは一九一三年三月に完成した駅舎。人目を引く瀟洒なデザインは、町の玄関として、独特な風格を漂わせています。戦前、台湾でも多く見られた西洋古典様式の建築物。しかも、ここの場合、ドイツ風のやや厳つい雰囲気が特色とされています。現在、この駅舎は建築学的な評価が実を結び、史蹟としての保存が決まっています。町の玄関であり、市民の誇りでもある老駅舎。竣工からすでに八〇年を経ていますが、これからも町の顔として、行き交う人々の心にその姿を映していくことでしょう。


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