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ご挨拶 ―スタンプでたどる往年の台湾

 
 私がスタンプの収集を始めたのは中学一年生の時でした。夏休みを利用した20 日間ほどの旅行で、鈍行列車に揺られながら北海道各地を巡りましたが、この旅で私は駅に置かれたスタンプと出会い、それ以来、スタンプに魅了されて現在に至っています。
 
 本書では日本統治時代の台湾に置かれていた駅スタンプと、郵便局にあった風景印を紹介しています。台湾の各駅には旅行記念スタンプが置かれたのは昭和初期。その後、戦争が激化していくまで、ささやかな人気を博していました。本書ではそういったスタンプ140あまりをご紹介しています。

当時のスタンプは実に個性豊かです。図案(デザイン)も凝ったものが多く、内容を「解読」していく楽しさがあります。本書では各駅や街の紹介のほか、図案の分析を行っています。スタンプだけでなく、古写真や絵はがきなどで、往時の台湾風景を再現していますので、レトロトリップもお楽しみください。すっかり変わってしまった風景や、逆に今も全く変わっていない風景があったりして、こちらも興味が尽きないと思います。

私は多くの老人に声をかけ、またはコレクターを訪ねて、こういったスタンプを集めてきました。また、当時の新聞や雑誌、旅行案内書などからもスタンプの図案を複写しています。当然ながら、思うようには集まらず、本書刊行までには7年という歳月を費やしてしまいましたが、その過程には多くの発見があり、楽しい日々でした。

本書刊行に際し、まずは貴重な歴史資料を提供してくれたコレクター諸氏や、かつての台湾の様子を語ってくれた古老たちに心からお礼を申し上げたいと思います。そして、一字一句を丁寧に翻訳してくれた劉添根氏と、校閲を担当してくれた鍾順利氏、荘恵君女史にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。

読者の皆さんが本書を手にし、より深く台湾に関心を寄せてもらえたなら、著者として、どんな喜びにも換えられないと思っています。どうぞご意見、ご感想をお寄せください。なお、本書は日本語と中国語が並んでいますが、内容は時代背景や文化の相違をふまえて解説を加え、表現も若干変えています。必ずしも訳文が完全に一致しているわけではないことをご了承ください。

片倉佳史

本書収録のスタンプ一覧

※数字は収録した各駅のスタンプ数を示します。

01縦貫線(基隆―高雄)

基隆2 八堵2 汐止1 台北4 萬華2 板橋2 樹林1 鶯歌1 桃園2 平鎮1(現埔心) 竹北1 新竹3 竹南1 大甲1 清水1 彰化2 員林1 二水2 斗南1 民雄1 嘉義3 後壁1 番子田1(現隆田) 新市1 台南4 岡山1 高雄3

02台中線(竹南―彰化)

造橋1 苗栗1 豊原1 台中3

03潮州線(高雄―枋寮)

鳳山1 九曲堂1 屏東3 潮州 渓州2(現南州)

04淡水線(台北―淡水)

圓山1 士林1 北投1 新北投2 淡水1

05集集線(二水―外車てい)

集集1 水裡坑2(現水里) 外車てい1(現車てい)

06宜蘭線(八堵―蘇澳)

四脚亭1 瑞芳1 貢寮庄(現貢寮)1 大里1 礁渓2 宜蘭2 羅東1 蘇澳1

07台東線(花蓮港―台東)

花蓮港(現花蓮)2 壽(現壽豊)1 馬太鞍(現光復)1 玉里1 台東2

08阿里山鉄道

竹崎1 阿里山3

09列車乗車記念スタンプ

急行第一列車2 急行第二列車2 急行第三列車2 急行第四列車2

10郵便局の風景印

阿里山 安平 澎湖 苗栗 ガランピ 宜蘭 魚池 屏東 北港 嘉義 関仔嶺 角板山 花蓮港 基隆 恒春 霧社 南庄 新高 彰化 新城 新店 新竹 草山 蘇澳 台中 台北 大渓 台南 台東 高雄 淡水

※郵便局の風景印はそれぞれの局につき一種を掲載。

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