異色の文化を誇る島―馬祖
2007.10執筆記事
台湾海峡の西北に位置する馬祖列島。ここは金門島と同様、中国大陸に食い込むように点在する島々です。南竿島と北竿島、東引島などを中心に36の島嶼から構成されており、独特な文化を誇っています。ここではぜひ北竿島に残る伝統家屋群を訪ねてみたいものです。芹壁村と橋仔村の両集落には石造りの老家屋群が残っており、ちょっとした観光スポットになっています。この一帯は花崗岩を豊富に産出し、これが建材として用いられます。外観だけを見ても、日干しレンガを用いることが多い台湾本島の伝統建築とは大きく異なった印象を受けるはずです。最近は観光開発によって、遺棄されていた老家屋が民宿やカフェとして再利用されるケースが増えており、内部の見学ができるところも多くなりました。交通はまだまだ便利とは言えませんが、手つかずの自然は旅慣れた行楽客に注目されています。できればゆっくりと時間をとり、その秘境ムードに触れてみましょう。
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