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台湾の温泉文化を知る―北投温泉博物館

2008.7執筆記事

ここは台北の奥座敷とも言われる北投に位置した瀟洒な郷土資料館です。日本統治時代に公共浴場として造営された建物が博物館として使用されており、北投観光のメインスポットにもなっています。竣工は1913(大正2)年。当時は東洋随一の規模を誇る浴場でした。一階部が煉瓦造りで二階部が木造という凝った造りになっており、建築的にも注目されていました。1923(大正12)年には当時皇太子だった昭和天皇もここを訪れているほか、孫文なども台湾訪問時にここに立ち寄っています。館内は温泉文化についての解説のほか、北投地区の古写真や地図、歴史文物などが展示されています。残念ながら、現在は館内に浴場の設備はありませんが、かつての浴室部分は見学ができます。そのほか、台湾全域の温泉ガイドや効果的な入浴方法の解説などがあります。2階には往事の座敷広間も残されており、こちらも見学が可能です。入口は二階に設けられていますが、ぜひ、北投公園側から建物全景を眺めてみてください。台北市が運営する台北旅遊網にも詳しい解説があります(台北市北投区中山路2号、02-2893-9981、9:00〜17:00、月曜休館)。

 


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