高雄港を横切る庶民の足
「台湾の街角から」 2004年3月掲載記事
高雄は言うまでもなく、台湾南部最大の都市です。その町並みは港を挟んで発達しており、その間を渡し舟が行き来しています。もちろん、海底トンネルも開通していますが、庶民の足と言えば、やはり渡し舟を挙げなければなりません。いずれの路線もわずか10分ほどの小さな旅ですが、潮の香りを楽しみながら、港町の風情をたっぷりと味わえます。新鮮な海の幸が食べられる旗津は、今や旅行ガイドで必ず紹介される人気エリアとなっていますが、ここへ向かう際にも渡し舟を利用します。この渡し舟は乗客ばかりでなく、オートバイや自転車までも満載して両岸を結びます。夕刻には家路につく人々と夕焼けを楽しもうと旗津を訪れる人々で、ちょっとしたラッシュにもなります。船上からは新市街の高層ビル群と寿山の深い緑が見られます。潮風を浴びながらの船旅を存分に楽しんでください。
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