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 ブログ 片倉佳史の台湾体験

2020年2月28日(金曜日)

アミ族の伝説〜火の起源と「キョン」の背中

アミ族に伝わる伝承。
このエピソードはNNAの隔週連載「片倉佳史の台湾雑感」で掲載したものです。

太古、祖先たちは火の存在を知らなかったため、
不自由な生活を強いられていた。
そして、火の存在を知った後も、これを確保することができないため、
日夜、頭をひねっていたという。

これは台湾の東海岸、
花蓮と台東の中間あたりに位置するアミ族のキヴィという集落に伝わる昔話である。

かつて、人々は火ダネを探して常に山中を歩きまわっていた。
青年たちは思い思いに山へ分け入り、太陽が出ている間は働き、
夜を迎えたら火ダネを探す。そんな毎日が続いていたという。
 
ある日、山の頂で青年たちが露営をしていた時のことである。
海原の先に小さな光がちらちらと揺れていた。
よく見ると、はるか沖合いの小さな島の上に火影のようなものが見えている。
青年たちは小躍りして喜び、村へ帰っていった。

村人たちも皆、喜んだが、火ダネは遠い孤島にある。
これをどのようにして取ってくるか。
人間の力では不可能なので、動物たちに願いを託し、火ダネを取ってきてもらうことになった。

まずは強さと体力を誇る熊と豹が遣わされた。
しかしながら、海上の風波は強く、熊は溺死し、豹は波で引き返されてしまった。
動物界を代表する勇者はいずれも使命を全うする事ができなかった。
続いて犬や猫、そして、モグラやムササビまで、
あらゆる動物が挑んだが、どの動物も途中で力尽きてしまい、失敗に終わった。

最後の最後、ただ一匹だけ残った小さな動物がいた。
キョンである。日頃から臆病者と嗤われ、今回も初めから除外されていた。
しかし、キョンは今こそ名誉を挽回する機会だと思い、勇気を振り絞って名乗り出た。

人々は熊や豹ですらでないことをどうしてキョンにできるのかと嘲ったが、
今の状況としては他に遣わすべき動物がもはやいない。
そこで、キョンに期待をかけてみることにした。

キョンはこれまでの雪辱を晴らすべく、
波浪の中に飛び込んでいった。
そして、身軽なキョンは首尾よく火ダネを取って来ることができた。
人々は大いに喜び、キョンの背中を何度も何度も撫でたという。

そのときからである。
キョンの毛並みはすこぶる滑らかになり、光沢を生じるようになったのは。

(終わり)

きょんマリ,きょん,アミ族,熊豹,高砂族,原住民,昔話,緑島,片倉佳史,片倉真理,黒熊,阿美族,伝承


2019年1月27日(日曜日)

外交部のノート

毎年送られてくる台湾政府外交部のノート。
今年は台湾の離島をテーマにしたものでした。

https://katakura.jimdosite.com/
台湾特捜百貨店(新版)


2019年1月9日(水曜日)

訃報・黄金島さん

訃報・黄金島氏。
日本時代に志願兵として戦地に赴き、
戦後に国民党軍に徴用されたものの脱出。
海上を17日間漂って台湾に戻りました。

228事件では「二七部隊」で活躍。
のちに政治犯として逮捕され、23年にもわたって自由を奪われました。

私は火焼島(緑島)の政治犯収容所の取材で知り合い、
お話をうかがいました。

寂しくつらい知らせです。
どうぞ安らかにお休みください。合掌。


2016年6月25日(土曜日)

増刷報告・『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年』(祥伝社)

日本統治時代,台湾,祥伝社,片倉佳史,植民地

【増刷報告】 

2016年6月23日、
拙著『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年』(祥伝社)の2回目の増刷が決まりました。
前回と同様、今回も1500部の増刷です。

この場を借りてご報告申し上げます。
ありがとうございました!心よりお礼申し上げます。

台南,日本統治時代,片倉佳史


2016年4月27日(水曜日)

【講演のお知らせ・6月9日(木曜日)】

プユマ,ピュマ,卑南族

【講演のお知らせ・6月9日(木曜日)】

6月9日(木)の14時から、
東京赤坂の旅行代理店グローバルユースビューローさんのサロンにて講演をさせていただきます。

今回は台湾の文化的多様性や人々の暮らし、
気質などに迫り、より楽しく台湾の旅が楽しめるよう、
いくつかのネタを織りまぜながらお話ししたいと思います。

片倉佳史,ツアー,台北,歴史,散策,城市散歩

平日の午後ではありますが、お時間のある方、どうぞお越しください。
参加は無料ですが、事前にお申し込みが必要です。

テーマ 「懐かしさと温かさに溢れる台湾を語る」

日時:2016年 6月 9日(木) 14:00〜15:30

場所:グローバル東京本社内サロン
http://www.gyb.co.jp/reservation/map_tyo_new.html

費用:無料

お申し込み方法:お電話、Eメールにてお申し込みください。
TEL 03-3505-0055
Eメール gyb-inf@gyb.co.jp (担当:桃野さん・鶴さん)

鹿港,講演,片倉佳史,台湾


2015年4月21日(火曜日)

見本刷りを受け取る

拙著『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年』(祥伝社)の見本刷りを受け取りました。

致命的なミスがないか、
まさに心臓が止まりそうでしたが、なんとか・・。

今日は抱いて寝ようと思います(笑)

李登輝,祥伝社,台湾,片倉佳史,日本統治時代、新刊


2013年5月16日(木曜日)

映画『台湾アイデンティティー』試写会の様子

酒井充子,宮原永治,高一生,張幹男,呉正男,片倉佳史

映画『台湾アイデンティティー』(酒井充子監督)の試写会。
全編通しで見るのは初めてでしたが、一気に引き込まれる作品だと思いました。
上映会場は満席で、席が足りなくなるほどでした。


舞台挨拶する酒井監督

本作品は阿里山ツオウ族のエリートで、白色テロの犠牲者・高一生の遺族たち、
インドネシアに暮らす台湾籍残留日本兵・宮原永治氏、少年航空兵でシベリア抑留経験者・呉正男氏、
火焼島(現・緑島)の政治犯収容所経験者の張幹男氏など、様々な台湾の人間模様を取り上げています。

宮原永治,残留日本兵
ジャカルタ在住の宮原さん

一般公開まではまだ一ヶ月半ほど時間がありますが、
多くの方にみていただきたく思います。

http://u-picc.com/taiwanidentity/index.html
オフィシャルサイト『台湾アイデンティティー』

片倉佳史,酒井充子


2011年5月20日(金曜日)

緑島の朝日温泉

緑島,ludao

緑島(旧称・火焼島)最大の観光名所と言えばここ。
日本統治時代に旭温泉と呼ばれていた朝日温泉です(戦後に表記が変わりました)。
海底から直接温泉が沸いているということで、かなり珍しいもの。
満潮時に訪れたほうが「画」になります。

http://www.hoyaresort.com.tw/sunrise/big5/index.html

私は今回、行けませんでしたが、深夜に赴いて海からあがる朝日を眺めることもできます。


ただ、入園料200元は高すぎなきがします


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